あの日、海の向こうで

1日分を1ページに押し込む旅日記。画像大量。

2016年8月13日(土)【マレーシア】イポーとクアラカンサー

※店舗・価格等の情報は訪問当時のものですのでご注意下さい。

朝7時前のKL、まだ結構暗い。

でも通りでは下拵えをする方々が。

有名な餅菓子屋のお母さんはもうお店を開いていた。

開いている食堂もあるけれど先を急ぐ。

パサールスニ駅に着いたらあっという間に明るくなった。

ツインタワーも1本だけ見える。

何年経っても何度見ても、私はあのツインタワーが好きなんだなあ・・・。

KLセントラル駅。まずは今日乗る列車のホームを確認する。

もうすぐムルデカだね・・・。

ホームは通常の長距離マレー鉄道発着ホームと一緒だった。

確認を終えたらフードコートで朝ごはん。

いろいろあったけれどこのヌードルのお店。

胃に優しくミースプ。

テ・リマウのグラスが妙に可愛い。

待合所に戻り、ホームが開くのを待つ。

Eチケットはプリントしてきていた。

ホームが開く。これが今日乗車する「ETS」バタワース行き。

お向かいには従来のKTMの客車も停まっていた。

立派な車両です。

賭けに出てたんですけど・・・負けた!

1A・1Bの座席は窓が狭い!

映画上映は在来KTMと同じ。

出発。

イポーまでノンストップと書いてはあるものの、旧KL駅には停車した。

古そうな貨車?が置いてあった。

KL近郊。

その後、40分ほども爆睡。目が覚めると、テーブルの上に置いていたEチケットの位置が変わっていた。

検札があったようだ。

モニターには走行速度が表示される。この時140km/h。

雨が降ってきた上に・・・

森の中で停まってしまった・・・。

お菓子が配られた。

到着30分ほど前また森の中で停車、まだSungkai付近。絶対定刻無理。

気を取り直して走る頃には定刻(10時)も過ぎた。わざわざ2時間ちょうどでイポーに着く特別版を選んだのに、通常通りの2時間半コース。

定刻から20分遅れで、イポー駅到着。

ETSはバタワースへ向けて去っていった。

イポー駅舎、懐かしいゆで卵ドーム。

以前ここはホテルだった。2007年にこの街を訪れ、この駅に泊まった。もう9年にもなる。

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kenanganlama.hatenadiary.jp

感慨深い。

この街の名前の由来であるイポーの木もあの頃のまま。

大通りをなんとか渡る。

Jl. Sultan Iskandarにあるペラ州立モスク。

ドームが個性的。

モスクの次の交差点を右折。

右手のお店は撮影禁止だったが、何やら古い時計の部品などが置いてあり味わい深い。

路地裏も味がある。

Jl. Koo Chong Kongへ。

到着、目指していた「南香茶餐室」。

【2020.09.18追記】そういえば2007年もこのお店目指してたな・・・見つけられなかったけど。当時はスマホなんかなかった。

でも、めっちゃ混んでる!

お店前のアパム屋台。

お向かいにもコピティアムがあり、そちらも混んでいた。

お店に入るのは諦め、外でNちゃんを待つ。

お盆休みの時期、偶然マレーシアに来ていたNちゃんがこれまた偶然昨日からイポーに来ていた。

Nちゃんと、友人のJさんと合流。南香は諦め、そのお向かいも諦め、その隣のコピティアムに入る。

お店の前には美味しそうなクエが。

2種類。

私は半熟卵も完備のカヤトースト。

この陶器の器がね・・・もうね。

食後、外に出ながら、厚かましくも二人の旅に飛び入り参加もらうことになった。

この後はテキトーにKLに戻ろうと思っていたし急にお邪魔するのも一瞬躊躇われたし、普段急な予定変更はしない性格だが、この二人との旅はきっと楽しいに違いないと思った。

イポーの街を出て、一路北上。

ペラ州独特の石灰岩地形が続く。

洞窟寺院も見えた。

ロイヤルタウン・クアラカンサーへ。同じタイミングでカメラを構えてしまう私たち。

KTMの線路が。

Jさんがクアラカンサー駅に立ち寄ってくれた。

クアラカンサーはJさんが青春を過ごした街だそう。

母校を訪ねる。

学校の敷地の奥にモスクがあった。

全寮制の男子校。洗濯物が無造作に干してあるのが青春だなあ。

広い校庭。

ここでしばし記念撮影など。

再び移動。

クアラカンサーの街並みも実にキュンキュン。

この街も初めてではない。9年ぶりの再訪。でもその時はあまり街歩きをしていなかった。

年季が入ったショップハウスはたまらなく美しい。バンコクにはないのが本当に残念でならない・・・。

時間色の壁に根を下ろす植物。

バスターミナルの脇はバジュのマーケットになっていた。

Nちゃんは一着即決買いをしていた。

バスターミナル。うわっ懐かしいこの感じ!!

えんじ色の柱とクリーム色の壁は9年前と変わらない。

ここはJさんが学生だった頃、制服をちょっと仕立て直して貰うお店だったそう。

今でも健在でJさん嬉しそう。

バジュのお店をしげしげと見つめるNちゃんと、その様子を見ているJさんの後輩君たち。

移動。

これはカンサー川。

雄大なペラ川を望みつつ、懐かしいブキッチャンダン Bukit Candanへ。

9年ぶりのウブディアモスク Masjid Ubudiah!!

9年前と比べると、金色の玉ねぎドームが少し黒くなってしまっていたけれど、マレーシアでも名高い美しいモスク。

写真を撮りまくり、記念撮影もしまくった。

タイのナンバーの車があった。

登録県名はナラティワートだった。深南部と呼ばれる、イスラム系分離独立派のテロが毎日のように起こる、外務省も渡航中止勧告を出す危険な地域の県の一つ。彼らにとって、タイ人であることは別としてイスラムの国マレーシアへ来ることはもしかしたら一種の癒しなのかな?とも思ったりした。

チャンダンの丘の先へ。9年前私は疲労と腹痛でこれ以上先へは行けなかったので、ここから先は未知のゾーン。

行き着いたところにあったのはイスタナ・クナンガン Istana Kenangan。

前庭では牛たちがのんびり草を食んでいた。KL(もちろんKLも好きだけど)とは違う穏やかな時間。

チャンダンの丘を下り、またバスターミナル近くへ戻ってきた。

Jさんが学生時代によく来た食堂で、名物のパオを食べる。

華人さんの食堂だけれど、ハラルだそう。

欲張ってチキンとビーフを食べた。

ビーフの方がピリ甘辛だった。

どちらも美味しい。

政府通告!?(床にツバを吐かないで、の通達。)

Jさんの思い出を辿るじゃらんじゃらんにNちゃんも楽しそうだった。

クアラカンサーを後にして、ハイウェイを一路KLに向かって南下・・・と思ったら、イポー手前のSAで2人はまた食事。よく食べるなあ!

Nちゃんはナシアヤムのお粥 Bubur Nasi Ayamを発見しオーダーしていた。私も初めて見た。

にゃんこ待機。

2人の食事風景を見て私も食べたくなってしまった。

ペナンラクサって書いてあったのに何か私がこれまで食べたラクサとは似てもいない非なるものだった。まぁこんなのも食べ歩き旅の醍醐味。

南へ。

イポー付近に多い石灰岩の小山。

この独特の地形本当に面白い。(KL付近も北郊では少し見られるけれど。)

給油&トイレ休憩。

都会の気配がする。

それでも、首都近くだというのに空は広くて緑が多い。

ただいま、都会。

本当に楽しいドライブだった。一人旅も好きだけれど、マレーシア人とマレーシアを愛する友達との旅が楽しくないはずがない。

2人にはKL南郊のアラ・ダマンサラというかわいい名前の駅でドロップしてもらった。

気が付けばKLの公共交通網はどんどん拡大していた・・・バンコクよりも全然進んでいる。

まだ乗客も少ないうちに写真をたくさん撮っておいた。

KL南郊のランドマーク、Kerinchi駅近くのMenara TM(テレコムタワー)。

夕暮れのKLへ戻ってきた。

パサールスニ駅では降りずにそのまま先へ行ってみた。

ダンワンギ駅で乗り換えてモノレールへ。

ツインタワーが見えた。

KLタワーも頭上に。

ツインタワーが美しくて何枚も写真を撮った。

広角でぎりぎりどっちも入った。

昔ダンワンギ駅前にはショップハウスがあったと思ったんだけどなあ・・・。

モノレールでKLセントラル方面へ帰る。

遠くから見えるツインタワーも美しい。

モノレールから見えた中国寺院が何やら賑やかだった。

チャイナタウンへ戻ってきた。

ホテル近くの衣料品店でちょっとした服を買った。バンコクより安い。

チャイナタウンの真ん中にあるホーカーTang City Food Centreへ。

日中とても楽しかったせいで、一人旅の寂しさに襲われてしまった。

でも、ビールを飲みつつ肉骨茶なんか頬張っていると、自然と元気になってくる。

お酒の力を借りているだけかもしれないけれど・・・。

食後、チャイナタウンをじゃらんじゃらん

有名なロンガンジュース屋台も夜まで元気。

Hang Lekir通りよりは静かだけれど、Jl. Sultanもいい感じ。

ドリアン屋台。

またいつも通り福建麺で〆ようかと思って歩いていたら、さっきのホーカーの隣の小さな裏路地でふと「牛肉粉」と書いてある幟に気づいた。

狭い路地にひっそりと並ぶテーブル。

オーダーしてみた。

この牛肉麺が絶品だった。

牛のいろんな部位が入っていて食感も楽しい。

お母さんも優しい。

幟には「新九如(Shin Kee)」と書いてあった。

満足してホテルへ戻る。手前のスイスインのレストランバーで無駄に寄り道。

無駄に高いビールを飲んでしまったが、なんだか窓のない狭い部屋に戻るのがちょっと躊躇われた。

一人旅は、楽しくてちょっと寂しい。
【2023.04.02追記】こんなことを言っているがこの「寂しい」は人恋しいのとは違う。寂しさは寂しさのまま、存分にこの寂しさの海に浸かっていたいのだ。私はこれを「孤独浴」と呼んでいる。

■Stay:Hotel Chinatown 2