あの日、海の向こうで

1日分を1ページに押し込む旅日記。画像大量。

2018年7月29日(日)【マレーシア】ペラ州とケダ州とペナン州と

おはようございます。清々しい山間の町の朝。

部屋の脇のプールには一晩かけて水が張られていた。

ホテルの裏手に壁のようにそびえるGunung Baling。

本当に清々しい、まるで日本の秋の空。

宿のantieが戸を叩き、朝ごはんを持ってきてくれた。外に置いておくと猫が食べようとするから中に、と。

いざ食べようと外のテーブルに並べた。「A」はアヤムか。もうひとつはBihunかな。

ナシルマとビーフンゴレン。炭水化物コンボ。

にゃんこは中が気になる。

隣のお部屋はもうちょっと広いテラスつき。

にゃーんに見送られて出発。

居心地の良いお宿でした。

車に付いているのは昨夜の雨。

宿を出て、東へ。

昨日も通ったペンカラン・フル。

町を抜けさらに山の方へ・・・。

S姉が提案してくれたのはスタンプラリー。ここペンカラン・フルはタイとの国境の街だ。山の先はヤラー県につながっている。

ただしS姉はパスポートを持っていなかった・・・持っていたとしても、一昨年からタイ側の国境ルールが変わり、ビザがない旅人の陸路入国は年2回までとなってしまったから、以前のように簡単には出入国できなくなってしまったそう。以前はもっと簡単に行き来していたそうだけど・・・。

国境手前に駐車場というかおいちゃんたちの詰め所のようなところがあり、タクシーが2台ばかりいた。

S姉が交渉してくれて、いくらだったかな、RM50だったっけ?本当にパスポートスタンプChopのためだけに往復してくれることになった。タイの国境は結構厳しいので、本当にパスポートのスタンプラリーだけで済むのか、むしろマレーシア側は再入国を許してくれるのか、もし許して貰えなかったら私は「渡航を自粛して下さい」のヤラー県を突っ切って、一旦どうにかしてハジャイやバンコクまで戻ってからもう一度マレーシアに戻ってこなければならず荷物はS姉に預かって貰わないといけないとかいろいろ考えてしまった。

ドキドキの出発。(Photo by S姉)

寡黙なお父さんのタクシーは古く、ドアは閉めるのにコツが要った。

まずはマレーシア側の国境を出る。

一旦こんなブースに入り、パスポートを見せた。

そこを通り過ぎ、タクシーは一旦Uターンして、先程のブース手前に駐車。

降りるよう促されお父さんについて行ったら、マレーシア人とタイ人以外は外国人カウンターを通らねばならないようだった。

無事出国し再びタクシーに乗り込みいよいよ国境を越える。

免税店があった(と思う)。

写真、この時系列で合ってるんだろうか・・・。どうもマレーシアのローミングとタイのtrueのネットワークが干渉し合ったのか、画像のExif情報が変だった。

でもあのゲートにSELAMAT JALANと書いてあるから間違いないのだろう。ここがマレーシア側出口。

そしてあのゲートがタイ入り口、べトンBetongのイミグレ。

なんでも、RM2手数料払うんだそうだ。念のためWPも用意した。ここでもドライバーお父さんはついてきてくれて、私が並ぶ背後のベンチで見守ってくれていた。この人はなぜ国境を自由に行き来できるのだろう笑。

やはりWPは見せるように言われた。誤魔化しようのない場所だし、正直にその辺見てまたすぐ戻りたいんだ、観光だ、写真撮りたい、今夜はペナンに泊まるというようなことを伝えた。カタコトだけど、なんか久々に使ったタイ語がちょっとホーム感で感激した。

ドキドキしたけど無事タイ入国!さあべトン側の写真でも・・・と、思った途端にお父さんに建物の隙間のようなところに案内される。隙間を出たら・・・もうタイ出国イミグレだった。

本当にChopだけかーーーい!写真とか撮りたい・・・とか言ったら「Boleh nanti(後でできる)」とにべもない。それより私は入国ものの1分でもう出国カウンターにいることを咎められないか心配になったけれど、まったくそんなことはなく何一つ聞かれずすぐに出国になってしまった。

写真は撮っても構わないらしいけれど、特に撮るものもない・・・こちらイミグレの建物。

あちら、出口。マレーシア方面。

何もないので帰ることにした。

ただいまー!笑

またドライバーさんのチェックが先。

下車してさっきと同じカウンターに向かうとさっきと同じお姉さんが待っていた・・・が、「同日中に同じ人が入出国スタンプを捺すことはできないの。ボスを呼ぶから待っててね。」と言われる。

待機。S姉心配してるだろうなあと思う。

さっき捺してもらったBetongのスタンプが誇らしげ。

恰幅のいいボスが来て、この奥の部屋に通された。

ボスは2日ぶりの押印だったらしく、日付が違っていた。これもまたいい記念。

さらば、ペンカラン・フルのイミグレ。

タクシー待機所ではS姉がおいちゃんたちと世間話をして待っていてくれた。

本当にありがとう!物凄く貴重な経験ができました!!

気になったヤドリギ

ペンカランフルへ戻ってきた。

 

これよりケダ州。76号線、バリンまでもまだだいぶ距離があるあたり。

あれ、どういうタイミングでこの屋台を・・・。

バリンはあちら、の看板。

一軒のドリアン屋台に立ち寄る。

So nice!

他にも山の恵みがいろいろ置いてあるよ(無造作に)。

いっただっきまーす。

ウマい!!

バリンの山が見えてきた。

さらば、バリン。

バリンを出ると、まっすぐペナン方面へは帰らず北西の方向へ進路をとる。

しばらく続くのどかな田園地帯。山間エリアはもう出た気がする。

カンポンの小さなモスク。

ここだった。

こちらのモスクは地図では探せなかった。時間にして1分ほどしか離れていないのに。

しばらくはひたすら田園地帯を走った。

ここはどこの町だったんだろう、地図スクショしとけばよかった。今地図を辿ってみたけれどわからない。

そうだ、この通りはなんだかおもちゃの屋台が集まっていて気になったんだ。

あの旗はPAS。

あのモスクもわからない・・・通っている道の記憶は間違いないはずなのに。

この橋は探せた。Muda Riverを渡る橋。

大きなペトロナスのプラント脇。

KTMの線路を跨いだ。

今ここ。

Chempedakという可愛い名前の町。

このモスクは地図で見つけた。

 

とどめの田園地帯。

目的地に到着。ニッパ椰子のジュースが飲めるお店。

Ladang Nipah Ismail Che Kar、というらしい。

ここでオーダーする。

お客さんで賑わっていた。

こんな風に採取されていた。あ、果実の水分じゃなく樹液?

さて、来ました。ほんのり甘い。

ニワトリを追いかけて裏手に出てみた。

なんて心安らぐ水田の風景。マレー半島北部は稲作が盛ん。

マレーシアで実によく見る花。
【2021.06.16追記】と思ったけれど南米原産だった。大阪でもよく見る。

S姉に感謝。素敵な場所にありがとう。

道路を挟んだ駐車スペースに戻った。脇には小川が流れている。

ズームにしてみたら、お兄ちゃんと弟のようだった。

牧歌的な風景に、今見てもぐっと来るものがある。

さて、徐々にペナン方面へ戻っていく。

こういう木のトンネルがいくつもあったなぁ。

そして田園地帯。

あのお宅の、窓から出ている祠のようなものが気になった。

雨をくぐる。

田園の中にヒンドゥー寺院のゴープラム。

今朝までいたBalingはあちら。

Muda川をまた越えたかな?

高速を下りて、下道。

目的地到着!

Ong Cheng Huat Seafood(王清発海鮮)。

細い路地を抜けた先にお店はある。

午後遅い時間(もう午後3時)なのに大盛況!

まさかここで会えるとは!フードジャーナリストの阿賢くん!

ここのお目当てはこれ。ココナッツワインこと「椰花酒」。

なんでも黒ビールで割って飲むのが良いらしいよ!

ココナッツの香り、ほんのり舌にピリっとする。

でも周囲を見渡せばお酒を飲んでいる人はほとんどいなくて、普通に料理が楽しまれている。

 

ボイルいかはぶりぶり。

そして、うずら

うずら

ずいぶん飲んだな・・・。

さて、退出。ペナンへ帰ります。

ペナンブリッジを渡り、ペナンに帰ってきました。

さて、一昨日と同じホテルにチェックインしようとしたらRM50のデポジットが必要だと言われる。仕方ないのでホテル向かいの商業地帯を彷徨ってATMを探した。

タイのイオンカードが、暗証番号違いで飲みこまれてしまった・・・あとで思い出したんだけど、このカードの暗証番号ってデフォルトは郵送されるランダムな数字だったわ。びっくりして、とりあえずアプリで使用停止にした。

さて、一昨日と違いツインの部屋。

窓はあったけれど広告に覆われていた。ホーカーセンターに面していた。

お値段相応、シンプルな部屋。寝るだけだからいいのだ。

さて、Googleマップに従い歩いて行く。

土地神様にいちいち萌えてしまう。

観光客など皆無の雰囲気の中を歩いて行く。

にゃんこが遊んでいた。

ナビに従って行ったけれど、車社会のマレーシアでは車道が立派過ぎて歩くのが大変だった。歩行者がバンコクより少なく、夜はちょっと怖いなと思う。

こちらSetiaグループの何からしい。

その近くのホーカーが待ち合わせ場所。到着日と同じ。

この賑わい!!

久々再会のMさんとAさんと、4人で夕食と相成った。

タイ料理の屋台があったよ。プミポン国王のカレンダーが・・・。

その隣の屋台で、Cuttlefish Kangkongをオーダーした。簡体字だと「鱿鱼应菜」と書くらしい。

これは2007年に初めてペナンに来た時に、S姉に教えてもらった料理だ。不思議な食感とタレの甘みがたまらない。

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kenanganlama.hatenadiary.jp

テーブルに並ぶごちそう。

これがCuttlefish Kangkong。

Cuttlefish Kangkongと同じ屋台で頼んでいた薄餅(ポピア)。

サテ。

ホーカーの、このオープンな雰囲気が大好きだ。

マレーシアといえば・・・チェンドル頼んじゃった。

楽しい会食だった。

ホテルまでは歩いて帰る。S姉が送ってくれた。

2日間長時間の運転をありがとう。マレー半島の深いところをありがとう。

■Stay:Super 8 Hotel Bayang Baru