2024年1月26日(金)
1年ぶりの釜山へ
有休ゲットで関空へ。最寄り駅から関空行きリムジンバスが出ていることにただただ感謝。
昨年11月に釜山へ行こうとしていたが、酷い風邪をひき前日にキャンセルをするという憂き目を見た。なので今回は今度こそという気持ちが強すぎて、また風邪をひかないかと直前まで心配だった。
そういえばチェジュ航空は第2ターミナルだった。(わりと直前まで忘れていた。)
自動チェックイン機。この時間帯はソウル→釜山→ソウルとチェジュ航空の出発便が集中していたので背後では荷物ドロップの皆さんが大行列。往路は預けないことにした。そうすればここで搭乗券をプリントしすぐ出国できる。ただし手荷物の重量やサイズには気を付ける必要がある。
久々の2タミ、相変わらずのプレハブ感。
2タミにボーディングブリッジはない。沖止め搭乗、さくっと出発。機内はほぼ満席。
入国書類を記入。チェジュ航空は配布してくれるのでありがたい。
出発後1時間ちょっと。あの島はどこだろう・・・?と思っているこの後すぐに「以降は撮影禁止」のアナウンス。(金海国際空港は軍事空港のため、という説明がある。)いつもより早い。この先釜山近辺の多島海、沖の岩島に海岸線、埋め立て地に建つ無機質な表情の高層住宅群・・・と機窓は楽しいが、瓜田に履は納れないし李下に冠も正しません。実際空港には軍用機がいっぱい駐機していた。
サブ機スマホに、機内でSIMカードをセット。準備万端で降機。
K-ETAもとっくになくなり、前回のようなQ-CODEの取得もなくなり、イミグレもすんなり。空港の外に出て、さて市中心部へ。
釜山金海軽鉄道の駅が空港すぐ前にあり便利。T-moneyカード(交通系ICカード)が久々に眠りから覚める。5,000ウォンほどチャージ。チャージ機も日本語が選択できてありがたい。
駅にあった「あなたが知らなかった金海」のパンフレット。4回目の釜山だが、まだ金海に立ち寄ったことはない。いずれ行ってみたい。
出発。
釜山の郊外。開発の勢いは迫るがまだまだ空が広い。
広大な洛東江(ナクトンガン)の広大な河川敷。
終点沙上駅。ここから地下鉄2号線へ乗り換える。
さらに西面駅で地下鉄1号線へ乗り換え。
初めて下車する駅、チュンアン(中央)駅。これまでホテルを選んできた釜山駅の隣の駅、港も近い。ウォールアートは海のモチーフ。
冬枯れの釜山の街へと降り立った。
中央大路を釜山駅方面へ歩いていく。
横路地に観光案内のマップがあった。この辺り・・・釜山駅や釜山港の辺りは、釜山の歴史の交差点。港からすぐに山に駆け上がる街にはいろいろな出来事と人々の思い出があったようだ。
ホテルを目指す。
今日からお世話になるのは東横イン釜山中央駅。以前は東横イン釜山駅2という名前だったそうだ。(釜山駅1と間違う方が多かったようで、以前Agodaのページには注意書きがあったと思う。)名前変えたのね。中央駅と釜山駅のちょうど真ん中くらいにある。
チェックインは午後4時からなのでまだ相当時間がある。荷物だけ預かっていただき、外へ出る。
・・・とその前に立ち寄ったお手洗いにて。トイレットペーパーを流せないトイレはまだあると聞いていたが、あった。(その後空港や駅で借りたお手洗いでは流せた。)
さて、出かけましょう。
また中央大路を中央駅まで戻る。右手の街はすぐに急な斜面を駆け上がっており、実に釜山らしい。奥に見える不思議な形の建物はホテルだそうだ。
急な階段がそこ彼処に。
より崖に近い、1本隣の通りを少し歩いた。
かつて何を運ぶのも大変だったであろう地域の、親孝行な女の子の像だ。
南浦で遅い昼ご飯
どうも釜山はいつでも来られるという油断があり、事前にあまり綿密な計画は立てない。というよりも、敢えてあまり根詰めず油断した気持ちで訪問を続けることで、いつまでも身近な街であって欲しいという願掛けもしている。
久しぶりの南浦、海近い街の空。
要塞のようなロッテ免税店。
これはイルボンなビルですね。
免税店前の交差点から裏通りへ入る。
南浦辺りもお手軽なホテルが多いらしい。日本人含む旅行者とも何組もすれ違ったし、私設の両替屋さんの小さなテントが辻々に立っている。
最初に目指したお店にはフラれました。終日営業だと思ったんだけどな・・・。(翌々日朝無事に入店成功した。)
そのままちょっとの間裏通りを歩き続けた。見上げると釜山タワー。コロナ禍を経て釜山ダイヤモンドタワーとして生まれ変わっているそうだ。
眼前には釜山ダイヤモンドタワーへ上がっていくエスカレーターと、その隣の仏教寺院。
光復路へ出た。まだクリスマスかな?
南浦「ドゥブ家」
再び路地へ入り、以前検索して何人かの方が行かれていた「ドゥブ家(ガ)」さんを見つけた。その名の通り豆腐に特化したヴィーガンにも対応したお店だそうだ。
1PERSON向けの定食が英語で明記されているのもありがたく。
コロナ禍以降状況は結構変わったそうだが、伝統的に一人メシがあまり一般的ではないという韓国で、一人でも入店OKが担保されているお店は助かる。
午後3時。おかしな時間帯なのでお客さんは自分の他には一組だけ。のんびりさせていただく。
いただいたのはAセット。豆腐ビビンバの定食で11,000ウォン。
去年からNetflixで「総菜の国~韓国米食文化探求」という番組を何度も見ていて、韓国ではいかに豊富なおかず(반찬パンチャン(飯饌))を揃えてご飯を豊かに美味しくいただくかが大事かを見知っていたので、こうして小皿のおかずがたくさん並べられた状態が嬉しくてならない。
ごちそうさまでした。美味しかったが、さっそく満腹になってしまった。
ところで、この辺りの路地には衣類や雑貨の屋台が出ていた。
南浦駅方面へ歩いていくと、BIFF広場の屋台街に出くわした。以前ここでホットクいただきましたっけ。
ちょっとだけチャガルチ市場
釜山に来るたびにチャガルチ市場には足を運んでいるので、今回はいいかな・・・と思ったもののやっぱり足を踏み入れてしまう。
お店の窓にTERRAのコン・ユ씨。
南浦からチャガルチ駅方面(西向き)へ歩くとちょうど逆光の時間帯。
유람선ヨラムソン・・・遊覧船の発着場のよう。以前あったかな?
午後4時を過ぎても活力に満ち満ちていたチャガルチ市場。
デカい。
釜山といえば、チャガルチ市場といえばタチウオだなぁ。
この干し方が良い。
市場を離れ、チャガルチ駅へ。交差点にあった味わい深い隅切りの建物。
駅構内で見た、釜山のSEVEN BRIDGESのPR。海岸線の入り組んだ釜山、橋が多い。
草梁イバグギル界隈
釜山駅で地上に出た。
釜山駅から草梁地区へ向かうとすぐ出会える旧百済医院。再会。
1922年開院の、釜山初の近代総合病院。1932年の廃院以降は中華料理店になったり日本軍将校の宿舎になったりと、時代に揺れ動いた釜山を象徴するようなレンガ造りの近代建築。
中はカフェやギャラリーになっているそうだ。
エントランスを覗く。
歴史を感じる開業の広告。
こちらも広告。
漢字の新聞。ピント合ってなかった・・・涙
旧百済医院・草梁伝統市場界隈から街の角度が急激にキツくなる。その斜面の街の入り口にあるこの薬局さんはいつも渋い佇まいが印象深い。店内の硝子戸には漢字で「調剤室」と書いてあるのがちらっと見えた。
この薬局さんの前から始まる坂道がとてつもない。前回も歩いたのだが、また今回もやっぱりここを歩いてしまった。朝鮮戦争から南へ逃れ、山がちで平地の少ない斜面に暮らすしかなかった避難民の方々の苦難の歴史を物語る。
早々に息を切らし坂道を上がっていくと、隣でガタンと機械的な音がし観覧車のような構造の立体駐車場が回り始めた。斜面の街釜山は立駐と路上の縦列駐車が滅法多い。
さらに息を切らしながら坂道を上がっていくと出会う巨大な仏教寺院にも再会。
地図によればパルグム山소림사ソリムサ(小林寺)というお寺だそうだ。
壁の絵画が素晴らしい。きっと故事だろうと思うが、知識がないのがもどかしい。
特長的な石塀。石が埋め込まれている。
石塀の飾り瓦(?)。
振り返るたびに傾斜に驚く。
見上げても傾斜にびっくりし続けている。この街を故郷とする方々の苦労を思う。
ずいぶん上がって来たぞ。向こうの海も見える。この斜面は本当に「海から駆け上がる」という表現が合う。
さて、ちょっとこの辺から左手の路地に入る。少し平らで小休止。
168階段
1年ぶりに168階段まで来たら、ちょっと様子がおかしい。
去年ここには小さなモノレールが走っていた。でもレールがあったところは工事中の雰囲気。
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確かここが乗り場だったと思うが・・・空洞。
モノレールに乗れる想定でこの階段の上の地域へ行く気満々だったが、意を決して168階段を上ることにした。
でもせっかくなのでちょっと脇道に逸れてみる。
コンクリートの壁にささやかなウォールアートが描かれている。
前回はモノレールに乗ったので通り過ぎてしまったが、階段中腹にも展望台があったのだ。閉まってはいたがカフェもある。看板には詩人の金敏夫さんの名前があり、あれ?前回金敏夫さんの展望台は頂上だと思ったが、違ったか・・・?(でもGoogleマップには階段の頂上の展望台の方にKim Min-Bu Ovservatoryとあり、よくわからない。)
今回の草梁イバグギル訪問、眺望第一号。
冬の澄んだ空気の向こう、港が見える。
屋上に見る愛らしい生活感。あの甕はオンギという陶器の一種で、チャンドクというらしい。コチュジャン等の味噌やキムチが保存されている。
この細階段を上ったらどこへ行けるだろう?(と思ったが、モノレールの跡に阻まれて168階段へは戻れず、結局引き返す。)
にゃんこ発見、追いかけてみた。
あっという間に遠くへ行ってしまった。
再び168階段へ戻る。ささやかなアートが可愛らしい。
完全に息を切らし、時々休みを入れて振り返る。
途中にまた何かテーマのあるスペースがあった。
到着!Googleマップ上ではKim Min-Bu Ovservatoryとある展望台で、釜山を一望する。
冬の透き通った空気の中に見る釜山駅・釜山港界隈。
釜山鎮の貨物埠頭方面。
展望台に背を向ける形で少し奥へ歩くと、こちらの商店。前回もこの佇まいに感激した。近隣の方々が山を下りなくとも、生活用品が手に入る。
そしてその少し奥にある立駐。路上に縦列駐車するしかないこの地区で、貴重な駐車場だ。
ここから目の前に見えるあの集落は、こんなに近くに見渡せるが、斜面伝いにぐるっと回っていかないと辿り着けない。
集落の上に仏教寺院が見えた。手前の大きな建物に학교(学校)という文字が見える。
アパートだろうか。その上にはスカイウオークという展望台があるようだ。もっと早い時間帯だったら行ってみたかった。
ところで、モノレールの乗り場になぜ今運行休止中なのかの理由が書いてあった。安全基準不適合・・・事故など起こらず幸いでした。(去年乗った自分、内心少し焦る。)
斜面の町を行く夕暮れ
さて、168階段の頂上という目的を果たしたので坂を下ることにする。もう少し早い時間に来たかったが、またも薄暮になってしまった。
去年も見た銭湯ののっぽ煙突。
そしてこの2軒の商店に昨年も心を打たれていた。アイスのケース、コーヒーの自販機に公衆電話。この天空の町から地上へ下りずとも人が立ち寄りがちなこの三叉路で、「応答せよ1988」みたいなドラマが生まれそうではないかとの妄想に浸ってしまった。
地図上ではこの三叉路。(カーソルは何か公園に合っているが、公園らしきものには出くわさなかったな・・・。)
前回は釜山駅前の宿に戻るためにこの三叉路から左手へ坂道を下って行ったが、今回のお宿は逆側なので、右手へと下っていくことにした。
この辺りの地区は영주동(ヨンジュ洞)といい、今歩いているこの通りはヨンジュギルというらしい。そのヨンジュギルを少し下り、배수지길(ペスジギル)という坂道を、ホテル方面への最短距離を行くつもりで下る。
もう家主が去ってしまったお宅もないわけではない。
冬枯れの侘び寂び、なんて可愛い植木鉢・・・!つい撮ってしまった。
車道沿いのお宅には生活感があるが、谷や斜面の奥の方のお宅は空き家になってしまっている様子もちらほら見えた。
ペスジギルの終わり、間もなく大通りに合流というところで、なんだか惜しくなりまた別のギルに入ってしまった。
ところで韓国語のギルはタイ語でいう「ソイ」みたいでいい響きだ。「ソイ」は大通り(タノン)に対しての横道・横路地というニュアンスだ。韓国語のギルは道全般を示し必ずしも路地や横道を指してはいないようだが、地図を見ると大きな通りは「路」というようなので、やっぱりちょっと「ソイ」っぽい。
というわけでまた少し坂道を上る。チョリャンサン路7番ギル(Choryangsang-ro 7beon-gil)というらしい。それにしても、坂道に合わせて家屋をうまく設計するもんだなぁ・・・。
通行止めの階段。公園・・・?あの突き出た何かは何・・・?(現在見られる2017年撮影らしきストビューには見当たらない。)
この辺りは谷を巡って波紋というか指紋のようにギルが並んでいた。斜面をうまく利用しているが、釜山の歴史背景を思うと切ない美しさだ。
道はカーブしているので、民家が途切れると谷の対岸がよく見える。そういえばこの辺りは教会が多かったな。
そして、谷の斜面に菜園。美味しいキムチやパンチャン(飯撰)になるでしょう。
見上げると、上の階層にはアパートが並んでいた。
路上の縦列駐車も既定の駐車場となる前提。
斜面に沿って造られた道も決して平坦ではない。
ここから大通りへ出ることにした。右側に見える美容室のサイン。この旅の間ずっと気になっていた。可愛い。
谷の対岸に、また大きな教会が見える。
大通りの角にあったお店。
タバコのショーケースだろうか・・・灯りがぽつんと一つ。温かい。
この通り道がぐるっと巡る下の谷には釜山トンネルという大きなトンネルが通っていた。
交通量の多い大通りを下っていく。信号を避けて左折を促す側道が多く、たとえ横断歩道があっても車は決してスピードを緩めないため歩行者側が相当気をつけねばならない。
ホテルのある中央大路にそのまま出てしまうのは惜しく、やっぱり横路地へ逸れる。
こういったお店が大好きです。
ホテル近く、釜山駅からも徒歩圏内だけあってかおしゃれなカフェがいくつもあり惹かれたが、時間貧乏性で、まずは次の場所へ移動しようという気分になってしまって我ながら残念だ。
ホテルの隣にGS25(コンビニ)があるため飲み物など購入。ビールメーカーがたくさんあり、シトラス味などユニークなビールも多く迷ってしまった。それにあの「レモン」・・・부루구루BREWGURUというメーカーさんなので、れっきとした韓国製。パッケージに日本語が!?隔世の感・・・。
こちらも驚いたプリン風味のドリンク。「プリンは飲みモノ」・・・日本のメーカーの輸入品だった。隔世の感・・・。
さて、一旦ホテルにチェックイン。安心安定の東横インさん。でもやっぱり釜山駅隣の東横イン釜山駅1に比べ、こちらの東横イン釜山中央駅は駅から遠くて、弾丸旅行ではちょっとロスだったかな。
部屋は11階、中央大路側、即ち釜山港側。眺めが良い。
正面に見えるは釜山ハーバーブリッジ。
先ほどのコンビニでの戦利品。とうもろこしのお茶は必ず買うとして・・・(ちなみに東横インさんでは水を1本/日いただけるのがありがたい。)
韓国の伝統菓子、薬菓(ヤックァ)味のドリンク。普段あまり甘い飲み物は飲まないが、買ってしまった・・・。
そして、KABREWというメーカーのクラフトビール、シトラス味らしい。ロゴマークのクミホ(九尾狐)が可愛い!
夕飯を求めて外へ出た。冬枯れの並木道、中央大路を中央駅ではなく釜山駅へ向かって歩き、どのくらいの所要時間かを確認する。
スーパーマーケットを初めて見たと思う。
西面で満腹になる(カヤミルミョンで夕食)
さて、地下鉄を乗り継いで西面まで来た。(社内でご夫婦に話しかけられ「私は日本人です」「韓国語話せません」以外の言葉が発せず最高にキョドってしまった。切ない。)
これは「あ、ロッテじゃない自販機があるんだ」と思ったポカリスエット。
エスカレーターに足型があるのが気になった。
地上に出たら、間違えてロッテデパートの近くへ出てしまった。王道のデジクッパ通りへ行きたかったんだが。
西面路がイルミネーションで飾られていた。後で知ったが西面一帯で「Walk with Light」と銘打たれたライトアップが行われていたようだ。
どうやらクリスマスのイベントらしいが、まだやっているんだな。そしてこの記事によれば12/23から1/20までだったらしいが、この日はもう1/26。まだやっているんだな。
参考記事
さて、釜山ならではな食事がしたい。それもおひとりさまが許されるメニューのお店でないといけない。地図で目に入ったのが西面に何軒かあるミルミョン屋さん。その中でこちらの伽耶ミルミョンさんだけが21時まで開いていたので、入店。
ミルミョンは、冷麺に必要な蕎麦粉やじゃがいもが手に入らなかった時代に小麦粉で代用された麺だそうだ。ここにも釜山の苦難の歴史を見る。
ミルミョンには遅い時間だったのかどうか、私の他には2組。
オーダーはタッチパネル式。そして・・・日本語完備!!クレカ・電子決済もここでできて、現金支払いも店員さんが来てくれて対応。ありがてえありがてえ涙
ちなみにこのお店、エゴマのカルグクスもある。次また来られるならそちらもいただきたい・・・。
やかんに入った出汁とともに、ムルミルミョン登場。昨年は南浦でビビンミルミョンを食し、それはそれで美味しかったのだが、今日はさっぱりしたスープでいただきたかった。
美味しい。風味は安定の冷麺風。麺は冷たい温麺(矛盾)。量が多い、多いよ!!韓国の人本当に毎食完食しているのかと驚いてしまう。
夜の西面界隈逍遥
食後、またロッテデパート前に戻ってきた。西面ポジャンマチャ(屋台)街を見たかったしあわよくば何かつまみたかった・・・。
オレンジ一色だった屋台がオレンジ地の黒の縦縞になっていて、1年前とだいぶ趣が違っていた。
でもとにかくお腹がキツい。それに去年ふらっと一軒入ったら以外に高くついた思い出もあり、ちょっと自信がない。
ただ、2019年に初めて来た時に入った優しいお母さんの揚げ物屋台があればそこに入りたいと思った。全体を一往復して、うろ覚えの場所を見てみたが見当たらない。
結局一番端に件のお母さんのお店を見つけることができたが、ちょっと歩いたくらいでは腹ごなしにならず、諦めた・・・。
どういう状況?
またロッテデパート側から西面路を渡りデジクッパ通り方面へ戻る。この横断歩道は信号がなくて横断がなかなかハードなイベント。
20時半頃のデジクッパ通り。
西面市場の建物を背にした、こんなお店に入れたら最高なんだが・・・。
デジクッパ通りの端っこの交差点でもうもうと湯気を上げているのは、いつ通っても行列の만만정マンマンジョンというお店。
そしてその先、トッポギの屋台街。甘辛いトッポギがとてもとても食べたい。でも一皿の量を考えたら・・・無理だ・・・。
この交差点も、その先もWalk with Lightのイルミネーション。
そして時々、あり得ないほど乱暴な運転の二輪や車が走っていく。
普段こういうキラキラした場所へは積極的には行かないが、旅先となると話は別。すべてが一期一会だから、どんな風景でも愛でる。
駅へ戻ります。明後日帰るまでに一度は来ようデジクッパ。
西面駅の入り口のそばのコンクリート塀の壁画から、唐突に「江戸城」の文字が飛び込んで来て立ち止まった。
隊列の様子が生き生きと細かく描かれている。
何か謂れがあるかと検索したら、これはソウルの国立中央博物館に収蔵されている通信使の行列図のレプリカだった。国立中央博物館のサイト(日本語有り)に情報が掲載されていた。
参考記事
こちらのサイトさんでは、年代についての考察や描かれた内容の価値など詳しく解説されている。現存の行列図の中で唯一朝鮮側の画員の描いた作品ということとその情報量に価値があるそう。なおこの西面近くの凡一駅近くの公園には朝鮮通信使歴史館があるそう。行ってみたい。
なんだあのビルは。凄いな。
西面駅へ下りる。こんな風に階段脇にもお店のロットがある。釜山では(恐らく私が知らないだけで他の地域もだろうが)駅を中心とした地下街が実に発達していると思う。駅から駅の間が徒歩で繋がっているところも結構ありそうだ。
帰りは釜山駅からホテルまで歩いた。信号待ちに見た電柱の広告。釜山は(恐らく私が知らないだけで他の地域もだろうが)このような個人の広告が結構多いと思う。個人の携帯番号もガッツリ書いてある。日本ではあまり見なくなった。
ホテル到着。歯ブラシを忘れてきたので自販機で購入。
お疲れさまでした。いただきます。先ほどのクミホ(九尾狐)印のクラフトビールはグレープフルーツ的な爽やかな味がした。このKABREWから出ていた何本かはそれぞれ韓国の名所が描かれていて、他のも欲しかったが500mlではそんなに飲めない。
東横インではNHKプレミアムが見られるがどうもそそられない番組だったので、代わりに韓国のチャンネルをザッピングしていると、チェ・ヨンジュン씨が出ていたので見入ってしまった。
「賢い医師生活」のポン先生は聡明でユーモアもある尊敬すべき先生だったし、「私たちのブルース」のホシク父さんはポン先生とはまったく違って、漁港の市場にはこういうお父ちゃんがいるんだろうなあというキャラクターで深く造り込まれていて、ただもう敬服する大好きな俳優さん。でも実はポン先生とホシク父さんが同じ俳優さんだと長い間気づかなかった。俳優さんの名前も調べたのにピンと来ない、顔つきも違って見える、それくらいその時その役柄になりきっているのだと思う。(今両方の役を思い浮かべてもまだ同じ顔に思えないのです・・・。)
なお番組「BLACK2」は映画監督さんと俳優さんがコンビになり、犯罪の再現Vを見ながら事件を語るというコンセプトだそうだ。
汚れのある窓越しに夜景を撮るのは難しい。でも普段住宅地で隣の家の存在が迫る中で暮らしているから、こんな光景を横に見ながら眠れるのは気分爽快。
斜めになったが、右手奥に松島(ソンド)方面の斜面の市街地。どこででも斜面の町を見上げる釜山。
左手、あの橋は釜山駅辺りにある。
眼下にはヨンジュ洞(Yeongju-dong)のバス停。漢字は瀛州洞と何やら難しいようだ。(でも翌々日にナビでこのバス停へ帰ってきた時、「栄州洞」という漢字表記も見たんだけどな・・・。)韓国の路線バスは、日本のバスとはエンジン音が違う。そのバスの音が遅くまで外から聞こえており、窓際でだけは外の冷気が直に感じられて、旅情にどっぷり。
■Flight:7C1351 KIX-PUS
■Stay:東横イン釜山中央駅 Toyoko Inn Busan Jungang Station
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