2006年11月24日(金)
夜明けちょっと前。シャワーを浴びていたら停電になった。
朝のTV1の番組SPM(Selamat Pagi Malaysia)。マレーシアを讃える歌のコーナー。
歌っていたのはファドリー君(という当時贔屓にしていた歌手)だと思ったけど、今写真を見ると違うような・・・。
すっかり陽が昇る。
朝食がついていた。
だいたいどのホテルの朝食ブッフェにもあるチャークイティオは無難。(タイでもパッタイがどこにでもあるように・・・。)
チェックアウト時、ロビー。スタッフさんが凄くフレンドリーだったことを思い出した。またラブアンに来てね、次来る時もこのホテルにしてねなどなどと声をかけてくれた。
ラブアン島は漢字だと「納民島」と書くらしい。
さて、フェリーターミナル。
ラブアン島からブルネイへ
これから向かうのはブルネイ・ダルサラーム。一応国際線フェリーということで出国手続きをした。
カモノハシみたいなフェリー。RAJAWALI号F009便。
さようならラブアン島・・・心安らぐ島だったなぁ。機会があればまた行きたい。
出航は10時過ぎ。確かこの時私はファーストクラスを選んだ気がする。Upperキャビンだった。この船室は乗客は少なかった。
40分ほど乗った頃、GSM携帯がブルネイのキャリアの電波を拾う。
かすかに見えた陸地。
どんどん近づいてくる。
約1時間で、ブルネイのムアラ港に到着。パスポートのスタンプにはMuara Serasaと書いてある。
そういえばこの時、露出度高く派手な感じのフィリピン人と思われる英語を話す女の子たちが3人操舵室から出てきた。何か退廃的な、見ちゃいけないものを見てしまったような空気を感じましたよ・・・。
私の記憶が正しければここの両替所では日本円が替えられず、なけなしのマレーシアリンギを交換した気がする。
首都バンダルスリブガワンBandar Seri Begawan(BSB)の市街地まで行く紫バスに乗った。
これは運転席の後ろのグリルです。
あまりののどかさに驚く。
フィナンシャルセンター。
道が立派。でも交通量は少ない。
建設中の、確か議事堂か何かだったと思う。
ここはもうだいぶBSB中心部。ほぼ2つしかない大通りの一つ。
中国寺院もあるんだと驚いた。
バスターミナルはもうすぐ。
バンダルスリブガワン
バスターミナルで下車。念のためバス路線を撮っておいた。この頃はまだGoogleマップ常備なんてこともなく、頼りはロンプラと地球の歩き方から切り取ってきたページだけだったから・・・。
ホテルに向かって歩く間にタムTamuの脇を通った。後で来てみよう。
今夜のお宿、Jubilee Hotel。
通貨がシンガポールドルと等価のブルネイ、物価は高い。その中で数少ないリーズナブルなホテル。
スタッフさんがとてもフレンドリーだった。
フロントの奥にはインド系の店員さんのいるコンビニのようなミニマートがある。
部屋は古かった。
でもまあ、必要十分。
ベッド脇のクローゼットが重厚で夜なんだか怖かった。
窓から、大通りの方角を望む。大通りからはちょっと入る。
お向かいは大豪邸のように見えた。
早速タムへ来た。
もう午後で品揃えは薄く気だるい雰囲気が流れていたけれど、それはそれで良し。
やっぱり市場はいいなあ。
タムを後にし、バスターミナル近辺を越えて通称オールドモスク方面へ。
Taman Haji Sir Muda Omar Ali Saifuddien。前国王のお名前を冠した広場。
向こうにオールドモスクが見える。
ところで、ここでブルネイドルのお札を撮影しているんだけど、来る途中どこかで両替でもしたんだろうか?(そういえばした気がする。)
オールドモスクに行く前に、手前にあったKompleks Yayasan SHHBに入った。
現国王のお名前の頭文字だけど、今もそう呼ぶんだろうか?
とりあえずジョリビーでランチ。やっぱりここでもファストフード食べてる・・・(悲)。
広々とした造りのモール、人が少ない。
上階の方にネットカフェがあって、確か1時間ほど利用したと思う。
モールを出て歩く。
そして遂にやってきたMasjid Sultan Omar Ali Saifuddien。前国王のお名前を冠した、通称オールドモスク。
BSBの象徴、美しい・・・。
モスクの周囲を巡るお濠の周りを歩いてみる。
モスクのすぐそばからカンポンアイル(水上集落)は始まっていた。
今日は金曜日。お祈りの人々が見える。
もう一度モールの中を抜けて、ブルネイ川へ出ることにした。
このモールの先に水上タクシー用のジェティがある。
カンポンアイル巡り
逡巡する間もなく、水上タクシーのあんちゃんに捕捉された。料金は確か1時間20ドルとか25ドルとかそんなだった気がする。
ちなみにこの人は途中で乗り込んできてすぐどこかで降りた人。
水上集落巡りをお願いした。詳細はすべてUp to あんちゃん。
でも、観光客相手の水上集落巡りは慣れているのか、お決まりのコースがあるようだった。(その後BSBには2回行ったが、どの人も観光客のアテンド慣れしていた。)
川幅も凄いが、カンポンアイルの規模も凄い。
まずはちょっとだけ上流へ。
イスタナ(王宮)遠望は定番のようだ。
マングローブを身近に眺めながら引き返す。
そしていよいよカンポンアイルの中へ。
たーのしいいいいいいい!!!
一発でBSBの虜になってしまった。
お酒も飲めないし、何もないとみんなに言われるBSBにその後2回行ってしまったのはひとえにこのカンポンアイルのせい。
学校。
ここではボートが普通の足。車やバイクのように。
学校の土台。
ここも学校だったと思う。
水上モスク。
確かあれは水上警察署。停めてあるのはパトカーならぬパトボート。
遠くにもモスクが。
定番(確か「地球の歩き方」にも載っている)の水上ガソリンスタンド。
ところで、まったく頼んでもいないのにあんちゃんの自宅訪問と相成った。
もうこれは「水上集落ツアー」としてあんちゃんの中では完成した形らしい。
玄関先。
地下、というか船底ならぬ家底にあった建造中の新マイボート。
そこには水上鶏小屋もあった。
お嬢ちゃん登場。
ご自宅が立派でびっくりする。
ここに至ってはほぼ展示用ではないかと・・・。
ゲストブックもあり、日本人のメッセージもあった。私も残しておいた。
あんちゃんに甘えるお嬢ちゃん。
この時はまだ私もこの人をあんちゃんではなくおいちゃんと呼べる年齢だったな、そういえば(笑)。ちなみに名前はアから始まると記憶しているけれどマレー系の方でアから始まる方多いから忘れてしまった。
あんちゃんのお宅をおいとまする。
あんちゃん家に限らずどのお宅も豊かそうに見えた。物質的豊かさというよりは精神的な豊かさという意味で。
(数年後来た時はそれなりに貧富の差もあるように見受けられたけれども。)
桟橋でまたボートに乗り込み、ジェティまで送ってもらった。
公園のたもとにあったCoffee Beanに入って一休み。
Masjid Jame’ Asr Hassanil Bolkiah
そしてバスターミナルから、紫バス01番のサークルラインに乗った。
あ、これは車内から見えた隣の22番(ノースライン)です。
ロイヤルレガリアRoyal Regalia脇を通って・・・。
サークルラインはいびつな形の楕円形にBSB中心部とその近郊を回っているバス。
(中略)Masjid Jame’ Asr Hassanil Bolkiah、現国王のお名前を冠した通称「ニューモスク」の前で下車。
こちらは巨大過ぎて近付き過ぎると全容がよくわかりませんでしたね。
満足してモスクの前の通りに出ると周囲は民家が点在するだけで、これでバスが来なかったらどうしようと不安になるほどでしたが、来ました。
ニューモスクの遠景が見え、デカい!凛々しい!
サークルラインがあって助かった。BSBはタクシーの姿がほとんど見えないので、郊外に出たら帰ってくるのに苦労しそう。
後年私の友人たちもヒッチハイクをしたと言っていた。
ガドンGadong地区はBSB中心部の北西にあり、新興商業地区らしい。
日本食屋もあると確か「歩き方」に書いてあった気がする。
無事バスターミナルに戻ってきたので、今度は周囲のじゃらんじゃらん。
マレーシア以上に少数派と思われる華人さんたち・・・だけど、バスターミナル周辺で結構漢字表記の商店を見た。
ロイヤルレガリア。
ラパウ Lapau。
王家の行事が行われる会堂だったと思う。
この時郵便局を探してさまよっていたが、やっと見つけたらもう閉まっていた。金曜日だったからってのもあるかな。
一旦ホテルへ戻る。
下のミニマートで調達。
ブルネイの国営放送RTBは内容が物凄くカタい。王様ニュース普通のニュース王様ニュースイスラム関連王様ニュース普通のニュース、みたいな番組構成。隙あらば王様。
でもブルネイ国王は本当にかっこいいのでむしろ嬉しい。街のADも芸能人のポートレートなどほとんど見かけず、逆に王様をよく見た。
バンダルスリブガワンの夜
BSBに夕暮れが迫る。
外を眺めてばかりもなんなのでまた外出することにした。
道も覚えたのであっという間にモスク前へ。
ヤヤサンSHHBの中の食堂でカリーミーを食べた。
この頃はまだ入ったお店の看板や店内の様子も必ず写す、ということはしていなかったようだ・・・。
甘いドリンクばっかりだったのでこのジャスミンティー(無糖)を妙に美味しく感じたな。
外に出たらすっかり暗くなっていて、オールドモスクが光り輝いていてびっくりした。
三脚なんてあるはずもなく、手持ちで気合いで撮りまくる。
振り返るとヤヤサンSHHBも光っていた。
午後8時頃にはもうどこのお店も閉まってしまい、街は暗くなった。危ないという感じはしないものの心細いので早めにホテルに戻って、部屋で過ごした。お酒もありませんしね。
でもこの1日で、本当にBSBが好きになってしまった。ブルネイ・ダルサラーム、バンダルスリブガワン・・・なんていい響きだろうなあ・・・。
■Stay:Jubilee Hotel
(2016.06.13作成)
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