笑。
窓の隙間から見える裏手。
宿は光速でチェックアウト。あんまり覚えてないけどちゃんとお湯とか出たんだろうか・・・。
駅の裏の断崖が霧をまとっていい感じだ!!
駅の手前には小さな谷があり橋が架かっているのだけれど、この頃も(今も)マレーシア人は川や海は巨大なごみ箱だと思っている節があるよね・・・タイ人もね!
ライムストーンを背負った愛らしい駅舎。今はもう少し南に移転してしまったらしい・・・もうこの姿は見られないんだな。それどころかグアムサンなんてもう一生行くこともないのだろう。一期一会だ。
振り向いて、駅前通り。
駅の脇にラムリーバーガーの屋台が。夜は開いているのかな?
駅舎向かって右側にあった食堂に入る。
ナシルマを食べた。
あの頃は本当に誰とも会話もしなかったし、旅が怖くて警戒心ばかり強くて仕方なかった。それはそれとして楽しんでいたのだけれど、よくあんなマインドセットで地方の旅に出られたと思う。
水をもらって、これは飲むのかそれとも指を洗うのかなどと気を回し過ぎてしまった。考えすぎるのも考えもの。そして疑問に思っても聞くことができなかった。
食後、駅構内をうろうろ。可愛らしい駅だった。
これは・・・ポイント切り替え機の群れ。「転轍てこ」が集中した「集中てこ」と言うらしい。
味わい深い断崖と打ち捨てられたようなオンボロ車両。
黄色い服を着た華人の小さい男の子が、赤い服を着たマレー系の男の子に話し掛けていた。
二人は連れだってホームの端っこへ行き、大人たちに危ないからしゃがむように言われて、並んで列車を見ていた。
2015年頃、KLで黄色のシャツをシンボルとする反体制派と、赤シャツを着るその反対派が睨み合ったことがあった。その時この写真を思い出して引っ張り出して感慨深かったのを思い出す。
どこで買ったか、駅で買ったか。Sarsiを飲みつつ待つ。Sarsiを飲んでいるということは、体調(特に喉)が悪かったのかもしれない。
さっきの集中てこルームに駅員さんが入って操作を始めた。
列車が来た。
機関車の窓からタブレットが。
そのタブレットを駅員さんが受け取る。日本では珍しくなったタブレット交換。
荷物たくさんの人が多かった。
乗車。「Lambaian Timur 27号(E27)」・・・は、一応特急だったのかな。各停ではなかったかもしれない。
座席は指定だった。
9:15発予定の列車は15分ほど遅れて出発進行。さらば岩壁・・・。
グアムサンの街は背後にいくつかの石灰岩の岩山を背負ったところにできていた。
その岩山を過ぎてしまうと、線路は街から離れてしまう。
単調な、でも心惹かれる車窓の旅の再開だ。
森の吐息のような霧。
車内はこんな感じ。ゴミ袋が各座席に。
車道に、集落や駅の存在を感じる。
でも悲しいかな、駅の名前がわからない。当時のメモはもう失くしてしまったし、運行スケジュールも違うからExifの撮影時刻からも追えない・・・。
ぽこぽこ山は時折現れる。
Kubang Rasa駅。グアムサン出発から約1時間後。
今日もジャングルレイルウェイの名に違わない車窓。
Sungai Temau駅。
清掃作業員さんはピンクのユニフォーム。
結構大き・・・くはないか。風情あるChegar Perah駅。
これも駅だったんだろうなあ。地図から推測するにAur Gading駅。
多分これも駅だったんだろうなあ。地図から推測するにDura駅。
地図を広げて位置確認。
駅に売店もあったKampung Berkamu駅。
猫と子供。
Tanum川(Sungai Tanum)。あれ?地図を見ると川を渡っている様子はないのだけれど・・・鉄橋だなぁ。
これまた風情あるBukit Betong駅。
女性とニワトリ。
のどかさの中を走り・・・。
久しぶりに見る街。Padang Tengku駅周辺だと思う。
凛々しい車掌さん。
クアラリピス(Kuala Lipis)到着。時刻は11時半頃。
本当に久々に見る街だった。ショップハウスが見える。
そして川に会う。もうここはパハン川なんだろうか。
またしばらく森を走り、時々パハン川(多分)と並走する。
現在の時刻表を見ると、シンガポールまで行くような長距離特急以外はみんなクアラリピスまで行くようだ。この時私はどこ行きに乗っていたんだろう。確かジュラントゥット行きだった気もするのだけれど、もうわからなくなってしまった。
多分Kerambit駅。
多分Mela駅。
小さなモスクが見えた。
夏色の空。
こうしてしばらく森を抜けて、唐突に街がやってきた。
ジュラントゥット(ジェラントゥット)到着!
時刻はおよそ12時半。グアムサンから3時間の鉄道旅だった。
さすがタマンヌガラの玄関口、白人旅行者がちらほら。
この後この列車はどうしたんだったか・・・回送だったのかその先さらに南下して行ったのか思い出せない。
ああ思い出した。バックしていったんだ。
そして隣の待避線に戻ってきた。
さて、駅の外に出てみるよ。
駅前には食堂街。でも日中はやっていないようだった。
ここは駅前から道なりの大通りだったかな・・・それとも一本隣だったかな。
そして辿り着いた今夜のお宿は「Sakura Castle Inn」。ロンプラで紹介されていた。
飛び込みだけど空室はあった。当時の一人旅で、宿が満員だったという経験はなかったな。その後Agodaが普及して旅のスタイルが劇的に変わったものだった。
解放感のあるロビー。ファンが回って湿った温気をかき混ぜていたのを覚えている。
廊下も実にマレーシア的。
なんとも言えないお部屋。
こんな工夫も。
窓の外はさっきの大通りの交差点。
大通り、Jl. Diwangsaを駅方向へ下っていく。
(カナブンみたいな車だな・・・。)
向こうにはバスターミナル。
どこをどう歩いたのか・・・でもバスターミナルにほど近いところをぶらぶらとぼとぼしていたんだと思う。
バスターミナル。
周囲はパサールのよう。
おそらくバスターミナルの裏手に回ってきた。
「Tasnim Corner」という食堂でナシアヤムを食べた。
と、マイロ。
食後、今度はJl. Besarをとぼとぼと。
これらはホテル。確かこの辺もロンプラに載っていて、候補に挙げていたと思う。
踏切まで来た。ジュラントゥット駅の南の踏切。
向こうに見えるモスクはMasjid Tengku Ahmad Lama Jerantutというらしい。
この先は郊外に出そうなのでまたJl. Besarを引き返す。
ジュラントゥットの繁華街と言えそうなところにあったKFCに入った。
この頃頻りにKFCに入っていた目的はひとえにWiFi。
お腹はすいていなかったけれどナゲットとドリンクだけ頼む。涼みながら情報収集。
再びバスターミナルのあたり。
どうもJl. Besarから気になっていたんだけれど、こんな落書き・・・?が多い。それとも何かのおまじないか。
バスターミナル裏手のチェンドル屋台に座った。
にゃーん。
迂回する形でホテル方面へ戻る。これは確か郵便局。
ただいま。
・・・なんでこのタイミングでこの写真を撮っているんだろう。(そういえば、両替に窮していたかもしれない。)
列車の中は外から入り込む排気ガスと熱帯の風で空気も気温もあまりよくなくて、どうも体調崩し気味。部屋に引きこもってしまった。
ブラウン管テレビでマレードラマを観る。何か印象的だなと思ったけれど忘れてしまった。
GSM携帯でも限定的にブラウジングみたいなことができて驚いた。
夕暮れ迫るジェラントゥット、結局外に出ずにそのまま寝てしまったようだ。
■Stay:Sakura Castle Inn
2018.02.01作成