2025年6月27日(金)
- 哈瑪星鐡道園區
- 新濱老街の廃線跡
- 濱海一路をフェリー乗り場まで
- 鼓山から旗津までのフェリー
- 旗津:旗津天后宮
- 旗津:「不一樣赤肉焿」の赤肉焿(羹)
- 旗津:夕立の旗津海岸
- 旗津:虱目魚粥
- フェリーと虹
- かき氷と哈瑪星じゃらんじゃらん
- 六合夜市
哈瑪星鐡道園區
高雄車站からMRTでお隣美麗島站まで。(広い高雄駅内を歩かずとも美麗島駅までは徒歩圏内だったのは後で知った。)

美麗島站で赤線から橘線に乗り換える時に違和感に気づく。橘線の終点は西子灣站だったはず。延伸した?・・・と思ったら西子灣站は2024年5月に哈瑪星站に改名していた。しかもこの「哈瑪星」、日本語の「濱線」由来らしい。東南アジアでも東アジアでも戦中・戦前の日本の残滓は否定されこそすれ大っぴらに保存される場面にはほとんど出会わないから、台湾では気づくたびに不思議な感情を抱く。

ここから橘線というのは終点まで4駅だしもう混むような区間ではない。そういえば今回美麗島站といえば(というか高雄を代表する風景の一つでもある)で有名な美しい天井のドーム「光之穹頂」を見る機会は一度もなかった。


終点哈瑪星站到着、地上に出る。

哈瑪星站の隣には哈瑪星鉄道園区という広大な公園がある。ここが高雄の鉄道の歴史始まりの地らしい。
ここには2018年に来ている。
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古い駅舎が「旧打狗駅故事館」として保存利用されている。1900年に「打狗(タカオ)駅」として開業し、その後高雄駅が今の高雄車站へ移転しこちらは高雄港駅となり、2008年までは現役の貨物駅だったそう。

駅舎の裏手というか表に回る。駅名標を模した駅の歴史、奥から「打狗 1900」「高雄 1920」「高雄港 1941」。

旧打狗駅。アルファベットもTAKAO RAILWAY MUSEUM。

かつての名残を見る。

広大な公園には、かつて使われていたであろう車両がぽつりぽつりと展示してある。

貨車越しに廟の屋根。

この公園には現役の鉄道、高雄ライトレール(LRT)も通っている。この看板の裏がLRTの哈瑪星站。

ちょうど車両が来た。

距離感は路面電車に近い。

ライトレールは公園の先でほぼ直角にカーブしていった。フットワークが軽い。

新濱老街の廃線跡
哈瑪星站から大通りの臨海二路を渡った辺り、Googleマップには新濱老街と記載がある。「新濱老街」で検索すると中国語のページもヒットするので正しい呼称のようだ。

鼓山一路を海の方へ。古い建物が整然と残る通りというのとはちょっと違うが、老街らしさはある。

住宅前が張り出していてなんとなく騎楼風。



こちらはしっかり騎楼。

通り抜けられなくなっているが。

横路地もいいな。隈なく歩きたいところだが旅人の時間は有限。


駐車場になってしまった空間は通りの裏側を見るチャンス。

黒猫発見!

ずっと鼓山一路を歩くつもりだったが、古そうな建物の並びが見え鼓元街という横道に入った。

角のこのお宅はGoogleマップには「旧明治製菓高雄配給所」と書かれていた。切妻の板壁にはどこか既視感。

その隣は打狗港都文化藝術倉庫。もとは料亭、その後は海運会社の建物だったそう。





この辺りの地区に関する記事を手あたり次第翻訳にかけたら、「高雄市鼓山区は、かつて哈瑪星と呼ばれていました。かつては古い街並みの中に日本式建築が立ち並ぶ集落で、日本統治時代には大変繁栄しました。台湾では珍しい日本式商業集落です。」という記述に出会った。今回わりとノープランで高雄まで来てしまったが、最初にここを選んで良かった。
参考記事
捷興二街。この哈瑪星だけではなく少し北側のエリアにも、このような角の円い近代建築風の建物が多くて楽しい。(その辺りは翌々日歩いた。)

ちょっと逸れてしまったが本来の目的である鼓山一路へ戻る。

そうそう、目指したのはこの檳榔屋さん。

2018年当時、この檳榔屋さんにはオブジェ化した踏切警標があった。が、もうない・・・。廃線脇の鉄の仕切りが辛うじて残るばかり。

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この廃線跡も以前はもっとレールが出ていた。

アスファルトで埋められてしまった・・・。でも、同じところをもう一度訪ねられたということで満足。

この緑地は哈瑪星站まで続く。往時はここまで線路が来ていた。茶色い建物は高雄税関。

濱海一路をフェリー乗り場まで
廃線跡を後にし濱海一路というとても海!な通りに向かう。

立派な造りで長屋状のショップハウス的な建物が多く、往時の賑わいを思わせる。


あの薬局さんには金網看板がある!



廟の門があったので入ってみた。

角には教会があり、黒猫が教えを説く。

黒わんこが飼い主さんに駆け寄っていった。

哈瑪星文龍宮。


ガラスケースの中に展示されたような彫刻。


主祭神として朱府千歲という神様が祀られていることくらいしかわからなかった。


廟の隣の細い路地がとても魅力的だったが闖入者になるのはつらいので断念。

大通りに戻ったら京都のおうどんのお店があった。全体的にローカル感があるが、「こんなんでええんだよ之印」だけはローカル離れな感じがする。

前方にバロック風でファサードの美しい建物が見えてきた。

許さん印。


こちらもゲーセンにはなっているが、味わい深い建物だ。
この通りは後でまた戻ってくる。

鼓山から旗津までのフェリー
鼓山輪渡站。ここもまたとてつもなく久しぶり。なんと13年ぶり。過去画像を見返すとだいぶデザインも洗練されている。

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正面から入ろうとしたらバイクの入り口しかない。右端の方へ行ったら行人候船室は新濱町海洋厨房へとの標識があった。
新濱町海洋厨房・・・また日本語みたいな名称だなと思ったら本当にシンハマチョウShinhamachoと書いてある。今年できたばかりの飲食施設だそうでテナントには日本食が目立った。地元の人さえ喜んでくれればいいわけだから、いいのか。

13年ぶりの乗船。旗津と鼓山を結ぶ旗鼓一號。何艘か見かけたがそれぞれ名前が違っていた。どういうわけか日本語名の船もあり、なぜだ。


せっかくなので客室ではなくデッキに出た。船の前面の席はもう埋まっていたので船尾側で後ろ向きに立つ。

あの建物も古そうだ。




オシャレ施設&魚市場の先もオシャレ公園になっていた。


「ながやす2」・・・?台湾の方々が読めないのでは。カーテンが閉まっているので普段の運用ではないようだが。

観光開発の進む海辺の地区。カラフル。

沖の方で何度も稲光。


旗津まではあっという間。
ところであの水色フェリーのデザインはどうも江ノ電に見える。後ろの方に「極楽寺駅」もあるし。

旗津:旗津天后宮
旗津のフェリーターミナル。雨が降ってきた、後で戻ってからちゃんと見よう。

岸壁沿いにテント。お葬式だろうか。

フェリー乗り場からまっすぐ海へ続く大通り、廟前路。

横路地もいい雰囲気。

大きくひらがなの「お」。美味しい檳榔屋さん。もしかして「哦伊細」が「おいしい」か!

島を訪ねる人たちを迎えるかのような位置にある旗津天后宮。廟前路の名称はきっとこの海の女神を祀る廟から来ているのだろう。

福禄寿三星さん。



前回も印象に残った媽祖さんの許願池。

外海の方へ。


旗津:「不一樣赤肉焿」の赤肉焿(羹)
と、その前にこの看板に惹かれる。慌ててググったら赤肉焿の火へんに庚は「羹」と同じらしい。「不一様」は日本語的にも強気でいい店名に思える。

思い切って入店してみると、あると思った書き込み注文用紙がないお店だった。さて困った、発音がわからない。アウアウしているとお店のお母さんが「これでいい?」と別のお客さんのメニューを指差してくれたのでそれに従った。次に麺を二種類から選ばなければならず、麺線を選択。

良かった、このお店の売りのメニューが来た。赤肉羹麺線NT$50。赤肉羹は肉と魚の混合練り物だそうだ。つくね+つみれ。優しい醤油味のとろみのあるスープに野菜もたっぷりで入ってきた。

蝦捲も追加でお願いした。ぷりぷり美味しい。NT$40。

よく見る「おいしい」のお皿と似たデザインの、こちらは「いちばん」のお皿だった。

旗津:夕立の旗津海岸
そのまま大通りを海の方へ。ほんの一部アーケードになっていた。

おみくじマシーン発見。「鳥居良縁祈願」「妖怪開運」、フリーダム。

ばっちり鳥居。日本の・・・だよねぇ?

旗津海水浴場の手前。観光地らしいカート?が並んでいる。

大きな空き地。その向こうに結構立派な市場の建屋があった。今回は雨のため行かず。


旗津の海岸へ出た。雷鳴が響きちょっと怖い。

逆光になってしまったがあの岬はサンゴ礁の岸壁なんかがあるよう。

前回来た時はデカわんこが3頭戯れていたが、今はリゾート感も醸し出している。

雷の鳴り渡る中自撮りを楽しむお嬢さんたち。

また雨脚が強くなってきた。引き返そう。

脳内で勝手に「はたづ」読みしていて、ここで初めて旗津が「Cijin」だったことに気づく。なまじ文字を共有していることが本来の発音への意識を阻害している感。

大通りから覗く路地にあった伝統的な屋根を残すお宅。中国大陸南部の様式を髣髴とさせる。

旗津:虱目魚粥
さっき通りかかった時に見かけたが満席だった虱目魚粥のお店の席が空いていたので、早くも二食目チャレンジ。
こちらは注文用紙に数量を書き込むタイプで助かった。虱目魚肉粥と虱目魚皮粥があり一寸迷ったが虱目魚肉粥にした。


念願の虱目魚粥!クセのない肉厚に一瞬鶏肉粥かと思ってしまった。セロリと香菜だろうか、振りかけられた野菜が美味しい。

持ち帰りのお客さんもひっきりなし。「阿榮」さんというお店だった。

フェリーと虹
食事を終えて外に出ると雨はまだパラつくものの、雲が切れ明るくなっていた。

先程の旗津天后宮へ戻ってきた。金炉の彫刻が鮮やか。

お向かいの壁が掲示板のようだった。

近くに多層階の廟らしき建物が見える。


路地が細いのでお向かいさんの軒先まで失礼してもなかなか全部は見渡せない。

扁額は一階が萬鳳殿、二階が蔡宗祠、三階がまた萬鳳殿、に見えた。

先程の哦伊細(おいしい)檳榔屋さんはもう店仕舞い済み

旗津輪渡站。いつ建てられたのかはググってもわからなかった。新しいんだろうか。

先程の岸壁近くの集まりはやっぱりお葬式だったようだ。


対岸の鼓山はすぐそこ。

あれー、あの堤防の先にある赤いものは・・・

祠だと思うんだけどな。いや、単に用具置き場か?残念ながら立ち入りできないところで確かめられない。

フェリー乗り場のはす向かいにある警察署。外観がポップ。

フェリーの列に並んでいるとフィリピン人の旅人に道を訊かれた。
フェリーに乗り込むとさっきのフェリーとはまたデザインが全然違っていた。窓際の席は雨に濡れていて座れず、内側へ座る。

と思ったが下船前に立ち上がり人の邪魔にならない窓のそばへ。反対側は旗津と陸地側との間の細い水道。

高雄市上空はまだ不穏な雲。


だが、明るくなり始めた空に虹が出た。


鼓山輪渡站到着。

かき氷と哈瑪星じゃらんじゃらん
フィリピン人の旅人と挨拶を交わし、再び濱海一路を戻る。真正面に虹。

心惹かれる細横路地。

観光客の多いこの通りにはかき氷屋さんが多い。

そのうちの一軒「海之氷」さんに入った。こちらも注文票に書き込む方式で助かる。

騎楼の席へ座った。お隣は日式居酒屋さん。

「マンゴーとくだものミルク」と書かれたフルーツかき氷「水果芒果牛奶氷」NT$110。NT$15足すと雪花氷にアップグレードできたのだが、この時はひたすら喉が渇いていたので真・氷がバリバリ食べたかった。
マンゴー・グアバ・パイン・すいか・バナナ・メロン。豪華。

こちらのお店。さっき通りかかった時は満席のようだった。

Googleマップに寄せられたメニュー画像のお値段はちょっと古いかも。
夕立はすっかり上がった。

先ほども観察した、ファサードの美しい近代洋風建築の建物。

哈瑪星は灯ともし頃。

文龍宮の可愛い門も光っている。


哈瑪星站へ帰るのに来た時と同じ道ではなんなので、麗雄街という名前の通りを歩いてみることにした。
洋風建築にビルトインされたような廟があった。

元帝宮。まだ新しそうだ。


そう広くはない通り。なんともいえない風情がある。



5階建てまでくらいの中層の建物が多い。辻では曲線が美しかった印象。

都会の植木鉢ガーデン。


この通りをずっと行った先には廟があるようだ。

暗くてピントが合わなかったが、ツバメのような鳥がいた。巣は・・・日本のツバメとはちょっと違うようだ。


高雄の至るところ選挙の看板が多かった。こちらの方はちょっとポップ。

駅に着いたが、突き当りに見える廟まで行ってみる。
高雄猫ちゃん目撃。

こんな風に廟が壁のように聳える光景はいいと思う。
哈瑪星玉勅龍鳳宮というそうだ。


よく見ると南海紫雲寺とも書いてある。

すぐ近くに別の廟の入り口があった。高市嘉應壇というようだ。

隣の立派な龍鳳宮が見える。

こんな夕暮れにこんな生活感の路地を外国人が歩き申し訳ないと思う。

ささやかな廟だった。ひと仰ぎしてすぐさま退散する。

哈瑪星站まで戻ってきた。

地面に描かれているのは・・・大蛸?


始発なのでありがたく座る。

部屋で一旦仕切り直すため、高雄車站へ戻ってきた。
アニメイトと高雄駅一番街の並び。

よく見たらいらっしゃいませと書いてある。

テナントの中で、私的に秀逸だと思ったのは宮城壽司さん。ちゃんと三日月の前立て、伊達政宗モチーフだ。なお左下はマレーシア料理のお店だった。

駅を出ると我が宿が発光していた。

実に目立つ!

隣の「旅社」も風情がある。

窓の外。旧高雄駅舎もライトアップ。

六合夜市
高雄に来たからにはやっぱり行っておきたい六合夜市。最後に訪れたのは2018年8月だった。
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高雄站と六合夜市最寄りの美麗島站の間は徒歩圏内。大通りを通るのは味気ないので同愛街という裏通りを通って行く。
なぜかこの数分間ピントがまったく合っていない。


ホテルの部屋から見えた保安宮のある路地。

この同愛街は飲食店や屋台が結構並んでいる。

やっとピント復活。名前はわからない河?水路?を渡る。

徳芳宮。廟がある!と思ったらもうシャッターが閉まっていた。


奥のカインドネスホテル(チェーン)立派。手前は旅行者向けっぽい施設がちらほら。

いい路地ふたつ。


同愛街は大通りにぶつかって終わってしまったので、次の路地を探して大通りの七賢二路を歩く。
なんだこれは、凄いなぁ。大世界ダンスホールというらしい。

この通りには「釣蝦」と書かれた店舗がいくつかあった。文字通りエビ釣りができる娯楽施設らしい。

檳榔の看板ピカピカ。

南台路という路地に曲がる。
耳そうじ屋さんがあるのか・・・。


えっ、パチンコ屋さん!?

神奇パチンコというようだ。

上は普通に住宅のようだ。下駄履き集合住宅にカタカナの「パチンコ」がシュール。

街角の不思議な一角だった。

そして六合夜市の横っ腹に到着。
屋台の明かり、いいね!



こちらの度小月さん、健在!台南担仔麺のいただけるお店。量も少なめで屋台フードハシゴにはちょうどいいのだ。だが何度通りかかっても満席でありつけなかった。





日薬本舗さん、前回見た時より日本具合が上がっている。


高雄城とは。(Googleマップによるとゲーセンらしいが。)

気になる食べ物の筆頭、「東山鴨頭」。

覗いて見たものの何がなんだかわからない、降参。


さっき旗津で無理して二食食べたのが祟りあまりがっつりいただける胃の調子ではなかった。暑い。喉が渇く。フルーツドリンクスタンドに近づくとさっと出してくれる日本語メニュー。

木瓜牛奶(パパイヤミルク)NT$60が美味しい。

一瞬席の空いた臭豆腐のお店に入り、臭豆腐NT$80をいただく。ニンニクは入れるか、辛みは入れるかと聞かれどちらもYES。
臭豆腐は全然臭くない。なぜ店頭はあんなにも香しくなってしまうのか。通りを眺めていると鼻をつまむ人、顔をしかめる人・・・でもお客さんは絶えない。

揚げている様子が見える席だった。

臭豆腐で夕飯が終わってしまうのか・・・十分目に達したお腹をさっぱりさせたくて、台湾啤酒の生ビールが飲めるワゴン屋台に寄る。

「佇」というお店。素敵な名前。生ビール(小)NT$70。別腹だった。

もう一度前を通りかかった度小月さん、やっぱり満席。

台湾の夜市といえば素朴なゲーセン。

臭豆腐とビールで膨れたお腹をさすりながら大通りの中山一路を北上する。
塾だらけ、予備校だらけ。



高雄車站までは難なく歩ける。とても美味しかったとはいえ夕飯が臭豆腐で終わるというのは若干不本意ではあったが、もう腹十二分目。シャワーを浴びてすぐ就寝した。

■Flight:MM91 KIX-KHH
■Stay:AIRLINE INN KAOHSIUNG STATION 頭等艙飯店 高雄站前館