2024年10月4日(金)②
富平駅から仁川駅へ(ソウルメトロ1号線?KORAIL?)
まだ日も暮れていないので、明日行こうと思っていた仁川へ向かうべく富平駅へ戻る。

富平伝統市場と富平文化通りの間にある大きなロータリー。

と、そこに地下街が口を開けていた。


富平駅の地下商店街はギネスにも載っているほどだというし、もしやここから直結!?と期待したが、どうも人通りが少ない。



マップを見たら、本当にこのロータリーの下だけの地下街だった。罠かな!?

仕方なくまた階段を上り、地上へ。

地上に復帰したところにあった「ハタネ」というお店。最初「おトモトレ・・・何!?」と思ったが、よく見たらコレも「하타네(ハタネ)」じゃん!

立ち飲みや&スナックバーだそうだ。

外観もなんだか日本のコンビニみたいだな・・・
とにかく、韓国初心者としてこれまで抱いていた「韓国における日本」の立ち位置というか立場の固定観念に変化を感じる。そういえば富平、日本のラーメン屋さんもかなり多い。

今度こそ、富平地下商店街の入り口。


さて、富平駅。さっき乗って来た仁川地下鉄1号線とは違う、ソウルメトロの1号線も走っているそうだ・・・とネット上で見られる路線図にはそう書いてあったのだが・・・。

なんか雰囲気が違うな。

ホームドアにKORAILと書いてあり、間違って違う路線の駅にでも来たのかと混乱した。


これを見る限りやっぱり紺色のソウル地下鉄1号線にみえるんだが・・・どうも途中からKORAILの京仁線という国鉄路線に乗り入れてきているらしい。(カタカナ併記感謝。)

時刻表もないので来た列車に乗ったが、快速の東仁川行きだった。快速は結構駅を飛ばしてくれるが、仁川まで一駅だというのに東仁川で止まってしまう。
確かに東仁川、思いっきりベッドタウンとして栄えているように見えたが。

仁川行き各停を待つ。

乗り入れ・・・というかさっきもこれもKORAILの車両で、どういう運用なのかわからない。

というわけで、仁川駅到着。仁川駅だけはホームドアがないのでどんな車両に乗ってきたのか見返すことができた。

仁川チャイナタウン
「韓国鉄道誕生駅」と書いてあった。この京仁線が朝鮮半島最古の鉄道路線なのだそうだ。

雲一つない美しい初秋の夕暮れだった。仁川駅が映える。


そして、仁川駅前には大きな仁川中華街の牌楼。

今回ソウルではなく仁川に宿を取ったのはひとえにこの仁川駅界隈へ来たかったからだ。KBSワールドの「韓国の街歩き」という番組でここに大きな中華街があることを知った。さらには中華街に隣接して旧日本人街もある。
早速、牌楼からまっすぐ続くチャイナタウン路44番ギルを歩く。ちなみに私が勝手にそう呼んでいるわけではなくれっきとした通りの名「차이나타운(チャイナタウン)로(路)」だ。

ここ仁川も海そばの駅から急激に傾斜地になっていた。低速ギアで登る。

駅方面を振り返る。車が公営駐車場に何台も向かっていた。

観光マップ・・・ではなかった。「開港洞福祉行政センター」と日本語も併記されていたので、行政区画図か何か?

夕飯にでもお出かけか、ファミリーの後をついていく。

このギルを上がり切ったところの雰囲気はSNS向き。

さっきとは違う道を下る。こちらがチャイナタウンのメインロード「チャイナタウン路」らしい。

金曜日とはいえ平日の夕方。きっと週末ほどは人も来ないだろう。

もうお店も閉まり始めている。


海(駅)の方へ下る路地。

山の方へ登る路地。雰囲気が半端ない。



特にこの路地入り口の商店!

引き続き歩くチャイナタウン路。

路地を覗きながら。


チャイナタウン路はここで終わり、このカーブからチャイナタウン路59番ギル。この先旧日本人街へ向けて近代建築が増えてくる。


一際存在感のあるカトリック教会。



そしてチャイナタウンの終わりに来た。カジュアルな牌楼で締め括られる。ここにも「차이나타운」と書いてあり、「中華街」のハングル読みではなく日本でいえばカタカナで「チャイナタウン」と書かれているような感じでちょっとほっこりする。

表から。

韓国のどの街でも見かけるプロジェクションロゴ的な装飾。

ここが、中華街と旧日本人街を分ける通りと思われる。

仁川旧日本人街
最も来たかったのが、この石段。

左側は中国風の石灯籠、右は日本風の石灯籠。かつての中国人租界と日本人租界を分けるのにこんなにも象徴的なデザインがあろうかと思う。租界の制定は1883~1884年だそうだ。明日またしっかり見るが、日本式の方は鹿も彫られて春日型。

国家遺産庁のサイトを翻訳にかけてみたが、これらの石灯籠がいつ建立されたかはわからなかった。境界線自体の遺産登録は2002年、「この階段自体の価値は少ないが」とあったので建てられたのは比較的近年のことではないかと思う。(違っていたらすみません。)
参考記事
石段からすぐそこに見えるのは신포로(Shinpo-ro)27番ギル。シンポ路は新浦路かな?「韓国の街歩き」でも目立っていた日本風と言われる建物。

この辺りの建物は日本風に造られた建物も多くすべてが往時を留めているわけではないそうだが、忘れ去ることを求められる「日本」を敢えて残す、復元する動きが見られる場所もあるというのは不思議な感じがする。

・・・と、そんな27番ギルは後で戻ってくることにして、先に隣の23番ギルから歩く。
まず現れるのは「旧大仏ホテル」。

Daebul(テブル)ともDAIBUTSUとも表記がある、日本人が建てた西洋式ホテルを復元した建物だそうだ。namuwikiには韓国初のホテルとの記述も。元の建物は20世紀終わりころに取り壊されてしまったらしい。現在は大仏ホテル展示館として使われているそう。

大仏ホテルの向かい側の建物も趣がある。この通りだけなのかこの辺一帯なのか、この辺りを開港場通りと呼ぶサイトもあるけれど、その名にふさわしい感じ。

(レンズが汚れていて非常に残念。)

旧日本第一銀行の建物だそう。現在は仁川開港博物館となっている。

これは近代建築!ちなみに翌日裏手を見たが、裏手は石の蔵のようになっていた。

お次は旧「十八銀行」だそうだ。長崎に本店を持つ銀行とのこと。現在は仁川開港場近代建築博物館となっている。

さらにその向こうには「第五十八銀行」。

暗くて時計台部分が切れてしまった・・・明日撮り直します。

歩みを進めていくとだんだん通常モードの通りとなっていく。

と思ったら「手打ちうどん」の文字!UDON UKIYA(雨熹屋)さんというお店でお客さんも結構入っていた。翌日朝通りかかると職人さんがうどんをとんとんと包丁で切る音が通りに聞こえてきて感動してしまった。

この先はもう旧租界の雰囲気ではなかったので、ここで左折。(レンズ内の反射が酷い・・・。)

横路地へ入り、今度は27番ギルを戻る。


日本に寄せていない家屋や店舗があるお陰で逆に生活感があっていいなと思う。


これは・・・寄せたかな?1階部分は古い気がするが。

仁川にゃんこが横切った。



この先は仁川広域市中区役所の庁舎で、かつては日本の領事館だったそうだ。その周囲の塀には仁川の歴史が紹介されていたが、ここには一切日本語訳はなかった。遺恨は日本人にこそ読ませたいものだろうに、一種の「配慮」だろうか。そこはわからない。

Wikipedia日本版にページもある、キム・グ氏という政治家であり抗日活動家の過酷な回顧の文だった。

仁川に残る歴史的な建築物の説明が続いた。

凹んだが、東アジア・東南アジアを旅していて戦前戦中に日本が吐き出したものを踏むことは珍しくないというか、避けられないと思っている。



蒸気機関車のモチーフ。

この辺りも非常に日本に寄せた風景になっている。どこか違和感があるのはご愛敬、ここは海外。

27番ギルと23番ギルを繋ぐ路地にカフェが2つ?3つ?ある。

そのうちの一軒「サニークラブ서니구락부」になんとも惹かれた。


ピットイン。



パッピンスなんかも美味しいらしいがもう肌寒いので・・・とはいえ歩き疲れてさっぱりしたいので、アイスアメリカーノ₩3,500(確か)。

日中両石灯籠の並ぶ租界境界の階段の下まで戻って来た。
さっき通った中華街の裏門が光っていた。可愛い。

中華街には戻らず線路の方に降りてまっすぐ駅に帰ろうとしたら、大仏ホテルや銀行のあった通りの次の通りはレンガ倉庫街の様相。

長年かけて復元された倉庫群は現在仁川アートプラットフォームというらしい。ほうほうなるほどなるほど・・・また明日歩いてみよう。

仁川行き列車らしきものが埋まっている。


そのレンガ群の先にあったのが、旧日本郵船株式会社の仁川支店。

これまた立派な近代建築。よくぞ残った。


こちらも現在は仁川アートプラットフォームの一棟となっているようだ。



というわけで、日中石灯籠の階段からそのまま下った坂道でした。(レンズの汚れよ~涙)

ジャジャン麺オブジェ。ここ仁川は韓国のチャジャン麺(ジャジャン麺)の故郷と言われている。

인화문(仁和門)という公園?らしい。この像は・・・孔子像?(不勉強でわからない。)

そのはす向かいに聳え立つのは韓中文化館。


韓中文化館の隣にとっても現代風な教会。このカオスさが好きだと思う。

仁川でチャジャン麺(初)
だいぶ歩いたので、胃にもスペースができた。午後7時半だというのに通りは静かになってしまったが、まだ開いているお店があったので入ってみる。「東宝城」。GoogleマップでもNAVERマップでも4以上の評価のお店なので安心してウォークイン。

ネトフリのグルメ番組「チャジャン麺讃歌」でもここ仁川チャイナタウンが登場していた。由来は中国だそうだが、この番組によれば韓国で一日に600万食(!)も食べられているという国民食。日本でいえばラーメンのような土着ぶり。
が、私はまだ韓国でチャジャン麺を食べたことがなかった。韓国国外では食べたことがあるので味のイメージはあるが・・・。
参考動画
取説通りに生のタマネギ、酢漬けのたくあんが出てきて思わずニヤリとする。黒い味噌はチュンジャンという黒味噌らしい。

そしてチャジャン麺登場。
甘すぎずしょっぱ過ぎず・・・色からの想像よりはちょっとパンチが弱い気もしたが、チュンジャンとたくあんでちょうどよい。

仁川広域市の夜は更けて
幸せな気持ちで仁川駅へ。仁川駅界隈の見どころは大抵見たので、明日ソウルへ行こうかなどと迷っていた頃。結局朝の仁川を見にまた来るのだが。


始発駅なので着席余裕。

20分ほどで富平駅へ戻る。

日本でもたまに見かける、お菓子の卸屋さんのような専門店を覗いたり。

地下街も静かになりかけていた。


富平駅前。ところでこの駅前、日中も夜もセールスの人や宗教の勧誘的な人に話しかけられまくって困惑した。I'm not Koreanで逃げていたが、最後の人は諦めずお仲間を召喚し英語で話しかけられて困ってしまった。


コンビニで購入。ごぼう茶はBuy 1 Get 1 Freeといわれもらったもの。薬菓とビールはお土産。これをすると荷物は預け入れ必須となる。

アーモンドのお菓子で有名なHBAF、何かアーモンドらしからぬパッケージのものを買ったら中身は干し芋だった。

オレンジの缶は日本でも一時期流行ったジョッキ缶で、商品名「하이볼에빠진자몽」をGoogle先生に聞いたら「ハイボールに落ちたグレープフルーツ」という答えが返って来た。中にスライスのピンクグレープフルーツが入っていておもしろい。


ゴルフ練習場ビューは味気ない。

列車がかすかに見える。

カーテンを開けたまま寝落ちしたら、朝4時頃だったか練習場の強力な照明がピカーっとなり、眩しくて目が覚めた。

■Flight:OZ111 KIX-ICN
■Stay:東横INN仁川富平